アダムとイブの伝説が残る古宇利島
- 恋物語 -
その昔、古宇利島に小さな男の子と女の子がいました。
二人とも裸でしたが、それを恥じらうことなく、
毎日、神様が天から降らしてくれるお餅を食べながら、
仲良く幸せに暮らしていました。
そして、月日が流れ、成長した彼らは食べ残したお餅を蓄えることを覚えました。
それを知った神様はお餅を降らすことを止めてしまいました。
仕方なく二人は海に行き、魚や貝を採って生活するようになりました。
ある日、二人がいつものように浜に出てみると、愛し合う2頭のジュゴンがいました。
その時、愛し合う意味を理解した二人は、子孫を増やすことを覚え、
沖縄の島々には「ヒト」が増えていきました。
この伝説から『恋島(こいしま)』と言われ、時を経て『くい島』、
そして、今日では『古宇利島(こうりじま)』と呼ばれるようになったと言われています。